帯電防止袋の種類について
帯電防止・静電気防止の包装資材について
「帯電防止機能」と言っても、実は様々な種類があります。大きく分けると「帯電防止剤練り込みタイプ」
「持続型帯電防止タイプ(半永久帯電防止タイプ、非添加タイプとも言う)」「導電タイプ」の3種類があります。
帯電防止剤練り込みタイプ
- 帯電防止剤(界面活性剤)をフィルム製造時に練り込み(添加)している
- 一般的なポリ袋に近い価格で製造可能、低コスト
- 帯電防止の効果は湿度依存により変動する
- 製造後1年経過後、徐々に帯電防止効果は薄まる
「帯電防止剤練り込みタイプ」は、その名の通り、原料を製造する際に帯電防止剤を混ぜ込んで作ります。フィルムに練り込んだ帯電防止剤が“フィルムの表面に浮き出てくることによって”効果を発揮します。
そのため、その添加剤(帯電防止剤)が分離し、被包装物に移行する場合があります。それ故に、精密機器などデリケートな物の包装には持続型タイプが使用されることが多いです。
帯電防止効果に期間の制限がある代わりに、持続型帯電防止タイプに比べて安価に製造出来る点が大きな特徴です。
持続型帯電防止タイプ(非添加・半永久型)
- フィルム素材そのものが帯電防止効果を持っている原料を採用
- 帯電防止剤・界面活性剤を使用しない
- 時間の経過に関わらず帯電防止の効果は薄れない・弱まらない(=半永久)
- 特殊なフィルムとなる為、帯電防止剤練り込みタイプと比べて価格が高い
- 一般的に、見た目で「帯電防止袋」と分かりやすいように透明ブルーの着色あり
- 規格品あり、オーダーメイド可能
原料自体が帯電防止の機能を持っているタイプです。後から帯電防止剤を混ぜ込む形ではない為、帯電防止効果が弱まることはありません。
いつまでも帯電防止効果が続くので、「持続型」や「半永久型」、帯電防止剤を使っていないという意味で、「非添加タイプ」等と呼ばれます。
電子部品や精密機器の包装にお勧めなのがこちらの非添加(持続型・半永久型)のタイプです。 小ロットで帯電防止ポリ袋がご必要な場合も、規格品がございますのでこちらがおすすめです。
導電
- ポリエチレン原料にカーボンブラックを練り込んでいる
- 表面固有抵抗値が10×4乗Ω以下(計測値)
- 完全遮光の黒色フィルム
「帯電防止」と「導電」の違いは、抵抗値の違いによって区別されています。「導電」は、抵抗値が10×5乗Ω以下のものを指します。
性能の高さから、簡易的なアースの代わりとして使用される例もあります。
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